本日はお仕事の関係で、障がい者と健常者が共に働く場所に伺いました。
ほんの2時間ぐらいの滞在でしたが、帰宅するときには私の心はほっかほか。
とても温かい体験をしたので、今回はそのお話をしたいと思います。
コミュニケションの原点
本題に移る前に、まずはこの話をさせてください。
私が考えるコミュニケーションの原点は、ずばり「挨拶」!
早い人なら2~3歳頃にはもう身に着けられる、超簡単コミュニケーションなのですが、大人になるにつれ、悲しいかなその習慣は薄れていく傾向にあります。
私が小学生の頃は、あいさつ運動というのが盛んに学校で行われていたのですが、みなさんの地域や学校でもあったのではないでしょうか。
門のところにずらっと生徒が並び、挨拶をする。
あるいは、1日に何回挨拶ができるか競うゲームなど。
後者について、負けず嫌いな私はとにかく何にでも挨拶しまくりました。
友達、先生はもちろん、ご近所の方や、通りすがりのサラリーマンやOL、最終的に木や石にまで挨拶していました。笑
今思えば、完全に目的を見失ってしまう試みだったように思いますが、結果的に挨拶が習慣づいたので、子どもには適したゲームだったのかなと思います。
このように習慣づいたはずの挨拶も、大人になるにつれ、あまりすることがなくなりました。
なぜかというと、かなりの頻度で無視されるから。
自分から挨拶して、無視されたときのいたたまれなさは、ご想像できるかと思います。
そうやって、
挨拶⇒無視⇒恥ずかしい(気まずい)⇒もう挨拶したくない
というのを繰り返す内に、自分から挨拶することが、あまりなくなってしまったのです。
会社でも、すれ違った人に挨拶しても無視されること、多いですしね。。。
笑顔キラキラ元気な挨拶に思わず涙腺ゆるり
今日は工場で働く障がい者の方々のお仕事を見学させていただいたのですが、私が働く方々のそばを通ると、すぐに
「こんにちはー!!」
とめっちゃ元気な挨拶されるんです。
しかも、最高の笑顔で。
マスクしてても分かるレベルですからね!
しかも1人ではないんです。
何人も何人も、通りかかる度に挨拶してくれるんです。
これには本当にびっくりして、感動して、思わず涙が出そうに。
私も負けずに、普段の2倍の声量で挨拶しました!
なぜ彼らは挨拶をするのか
あまりにも感動したので、職員の方に聞いてみました。
「挨拶をしなさいと教育されているのですか?」
とストレートに。
すると、回答はこうでした。
「もちろん、工場に来てくださったお客様に挨拶はしなさいと伝えています。
でも、それだけではなくて、本人たちも、人が自分の仕事を見てくれるのが嬉しいんです。
自分の仕事を知って欲しいんですね。
そういう気持ちから、ああいう元気な挨拶が出てくるのだと思います。」
そういうことか・・・と、とても納得しました。
知ってほしい、見て欲しいという気持ちを、挨拶で伝えているのかと。
自分の仕事に、とても誇りを持っているのだろうなと思います。
「こんにちは」の一言で
少し考えてみたのですが、「こんにちは」の一言だけでも、込められる意味や、得られる情報はさまざまなんだろうなと思うのです。
今回の障がい者の方々の挨拶に込められているのは、自分を知って欲しいという思いや、恐らく来てくれてありがとうという感謝の気持ち。
そして、受け手のこちらは歓迎の気持ちを受け取ることができました。
また、普段ご近所さんと交わす挨拶からは、ご近所さんの人柄などを少し垣間見ることができます。
笑顔で元気に挨拶してくださる方なら、安心感を得られますし、逆に無視されたりすると、不信感を抱くこともありますよね。
会社の人であれば、その挨拶から話題が広がることもあるので、挨拶がトリガー的な役割を果たすこともあります。
こう考えると、挨拶って深い・・・!!
ちなみに私が毎日(平日)必ず挨拶するのは、駅員さんです。
向こうからしてもらえるので、安心して挨拶を返すことができるんですよね。
挨拶を返すと、大体の駅員さんがこちらを見て、もう一度、今度は少し力のこもった挨拶をしてくれます。
それだけで、朝はちょっと良い気分になれるから、挨拶って本当に不思議な力を持っているなと思います。
最後に
今日は、こんなに簡単で誰でもできる、けれどあまりできない挨拶のパワーをひしひしと感じることができました。彼らを見習わなければなりません。
通りすがりの人に挨拶するのはハードルが高いというか、下手したら不審者扱いされる悲しい世の中なので、まずは無視されがちな会社の人から、怖がらずに挨拶ができるようになりたいと思います。
私の声が小さいだけの可能性もあるので、笑顔で元気よく!が鉄則ですね!
挨拶は人と人とを繋げる1番お手軽、だけど強力なコミュニケーション術。
人と関わるのが苦手だな・・・と思う方は、是非ここから始めてみてください♪
おわり。