先日、夫が実家から漫画"ワンピース"を持って帰ってきました。
名作と知りながら、ジャンプ本誌で読んでいるときに、どうも絵ががちゃがちゃしていて読みづらかったので、一通り登場人物の過去話だけ読んで満足していた私。
ただ、夫が(私が大好きな)鬼滅の刃より面白いと言うので、そこまで言うなら読んでやろーじゃん!(何様)ということで、1巻から読んでみました。
・・・ハマりました。笑
2冊に1回は涙している気がします。
まだ44巻までしか読んでいませんが、その中で、私が思わずジーンときたあるセリフについて、過去記事でも書いた、人との信頼関係に通じるものがあったので、今回はご紹介したいと思います。
※以下、ネタばれ含みますので注意。
漫画ワンピースのあらすじ
有名すぎる漫画なので、知らない方の方が少ないと思いますが、簡単に言うと、海賊王を目指す、ルフィという青年(少年?)と、その仲間たちの冒険アクション漫画です!
詳細が知りたいという方は、すみませんがウィキペディア先生をご覧ください。笑
サンジがウソップに言ったあるセリフにジーン
仲間の1人であるニコ・ロビンが政府に捕まり、取り返すべく政府に戦いを挑んだ、主人公ルフィ率いる麦わらの一味。
彼らは相当強い海賊ですが、1人、ウソップという、戦闘力低めの長鼻のキャラクターがいます。
ただ、非常に優しく、面倒見の良い性格で、狙撃の腕だけはかなりのもの。
やや度胸が足りず、肝心なところで逃げ出してしまうこともあるけど、なんだか憎めないキャラなんですよね。
自分が一味の足をひっぱっていることを実は気にしているウソップですが、戦いの中で、敵から騙され、攻撃を受けてボロボロになり、
「すまない、やっぱり俺には(できない)」とうなだれるシーンがあります。
そのとき、仲間であるサンジが、こう言うのです。
お前にできねェ事はおれがやる
おれにできねェことをお前がやれ!!!
(第43巻より)
このセリフだけで、次のようなことが分かります。
・サンジは、ウソップが何ができるかを知っている
・サンジはウソップを信頼している
・サンジは自分にできないことが何かを自覚している
これらが成立していないと、出てこないセリフですよね。
こう言われたウソップは、自分にできることを判断し、自身が得意な狙撃の腕を活かして、見事ニコ・ロビンを奪い返すのに大きく貢献するのです。
人の価値は一側面からでは分からない
仮に自分が海賊をやっていたら、自分が生き延びる確率をあげるためにも、絶対に強い仲間が欲しいですよね。
まぁ現実に海賊をやることはないので、もっと身近な例に置き換えてみると、友達ならこんな人が欲しいなとか、会社であればこんなスキルの人が欲しいなとか、誰だって理想はあるはずです。
ただ、そういった理想には当てはまらないけど、なんだか惹かれる人がいるのも事実。
ウソップも、戦闘力は低い、平気で嘘をつく、戦いからは逃げがち、という、恐らく誰もが描く理想の海賊像とは程遠いキャラクターですが、そういった弱点を補って余りある豊かな人間性があります。
ルフィは、ウソップの"強さ"以外の部分に大きな価値を感じ、仲間に引き入れました。
(ルフィはそんなに深く考えるキャラクターではないので、直感だと思いますが。。。)
実際、その人間性を生かして、さまざまな場面でウソップは思いもよらぬ活躍をします。
ルフィも最初からそんなことを期待していたわけではないと思いますが、ウソップ含め、メンバーの多様な強みが、一味の勝利に繋がっているのです。
私たちがなんだか惹かれる人というのも、仕事で言えば、特段仕事が早いとか正確というわけではないけれど、例えばコミュニケーション能力に長けていたり、予想する能力が高かったり、そういった思わぬ強みを持っている人なのではないかと思います。
周囲の人の強みを知る、理解する、活かす
あなたは、普段、周囲にいる人をどんな目で見ているでしょうか。
一緒に遊ぶ人、働く人、家族、誰でも良いのですが、その人の良いところ、いくつ知っていますか?
たった1度の出来事に影響されて、変にレッテルを貼っていること、ありませんか?
周囲の人の強みを知っていれば、自然と尊敬を抱くようになり、その人に対して敬意を払えるようになるはずです。
そういった敬意は、ちょっとした言葉や仕草の端々に現れるので、その人はあなたに対して良い印象を持ち、それが信頼に繋がっていくのではないかと思います。
また、人の強みを理解できていれば、自分が何か困ったとき、あるいは誰かが困ったときに、その人に助けを求めることができます。
助けを求められた人は、自分の強みをあなたが知っていてくれていたこと、そして、信頼して頼ってくれたことに、大きな喜びを感じることでしょう。
人は、誰でも強み・弱みがあります。
その強みは人のために活かせるものですし、弱みは人が助けてくれるものです。
そうやって、支え、支えられることで、人間関係は構築されていきます。
「人という字は~」で始まる金八先生の言葉通りですね!
ウソップとサンジのやり取りに、まさにこの人の関わり合いの真髄を見た気がします。
最後に
私にとって漫画は、こういったリアルな人と人との関わり方を学ぶバイブルのようなものです。
娯楽といえば娯楽ですが、勉強でもあるのです。
ワンピースはまだまだ続きがあるので、考えさせられたセリフやシーンについては、都度考察し、またブログにまとめてみようと思います。
何かおすすめの漫画がある方は、是非教えてくださいね!
おわり。