入社1年目から採用担当、現在教育担当をしている私は、これまで数千人を超える人たちと接する中で、「人とのコミュニケーション苦手なんです・・・。」という、いわゆる"自称コミュ障"の方々とも多く接してきました。
そんな人たちの特徴を、大きく4つのタイプに分類し、私が考える、そういった人たちがストレスフリーで人と話せるようになる方法を、ここでは書いていきたいと思います。
※長くなるので、今回はタイプ①・②のみ、次回タイプ③・④を記載します。
タイプ① 自分大好きマン
私が出会ってきた中で、1番多いのはこのタイプでした。
とにかく自分が大事!自分を傷つけるものは許さない!
だから、傷つけられる前に閉じこもらなきゃ!自分が傷つく会話は怖い!と考えているタイプです。
<特徴>
大きな特徴としては、自分の中で勝手に今からするはずであろう会話を予測して、それに対する防衛心があまりにも強いこと。
つまり、自分が不快感を得ることを未然に防ごうとする気持ちが先行してしまうことです。
以前、このタイプの方から、「人に話しかけられない、どうしたらいいか」と相談を受けたことがあります。
「とりあえず、"今日天気いいですね"って話しかけてみたらどうですか?」
というのが私の回答。
毎日移り変わるもの、かつ共通の話題で1番手っ取り早いのは天気の話題なんですよね。
そうしたら、その方、
「え、でもその後はどうしたらいいんですか?"そうですね、天気いいですね"で終わるじゃないですか。」
と。
この場合、大体この人の頭の中を占めているのは、「つまらない奴だと思われたら嫌だな」とか、「そのあとの沈黙に耐えられないな」とか、そういった未来の自分を守ろうとする感情です。
確かにそう思われたりそういう状況に陥ったりする可能性もなきにしもあらず。
ただ、そうならない可能性の方だってなきにしもあらず!
話してみないとわかりません。
相手の気持ちが読めない以上、見えないものに対して構えてびくびくして思考を張り巡らせるのは、時間の無駄だと私は思います。
<対処法>
とりあえず一言、相手の目を見て、笑顔で発してみること。
発したあとは、相手の言葉と反応に全集中(鬼滅じゃないですよw)すること。
このとき、次何話せばいいんだろうとかいう雑念は捨てましょう。
コミュ力高いなという人だって、初めから上手に話せていたわけではないと思うんです。
①まずは話してみる
②相手の反応を見る
③自分が発した内容が良かったか悪かったかそこで初めてわかる
④なぜ良かったのか、悪かったのかを考える
⑤次回の会話に生かす
というのを、意識的にせよ、無意識にせよ、繰り返してきた人たちが、コミュニケーション能力を伸ばしてきたのではないでしょうか。
ただ、難しいのは、大人になると愛想笑いができる人が増え、自分の言葉に対する相手の正直なリアクションが読みづらいということです。
多少変なことを言っても、簡単に流されてしまうので、自分でも気づかないんですよね。
もし、周囲に率直な感想を言ってくれる人がいるのであれば、そういう人こそ大事にしてください。
そして、言われたことは素直に受け取り、反省して次回に生かしてください。
私も、幸い大人になってからそういう友人に恵まれ、自分の無神経な一言に気づかされたことが何度もありました。
もしいないのであれば、相手のわずかな挙動の変化を見逃さないようにしてください。
一瞬の間、口元がひきつる、目の開き具合などなど、ヒントはたくさんあります。
タイプ② 他人のこと気遣いすぎるマン
このタイプも非常に多いです。(私の夫がこのタイプな気がします。。。)
相手が傷つかないように、不快な思いをしないように、壊れ物を扱うようにそっとそっと接するので、必要以上に気を遣ってしまい、会話=疲れるものだと認識しています。
<特徴>
特徴としては、とにかく自信がなく、自分の言動は相手に届ける価値もないと思い込んでいること。
また、自分の言動が相手に不快感を与えると思っていること。
タイプ①の対処法で、相手の反応をキャッチすることの大事さを挙げましたが、こういったタイプの方は、相手の些細な反応から、負の部分だけを多くキャッチしてしまいます。
そして、多くの場合、それはただの思い込みであることが多いです。
「なんかあの人、自分が話しかけたときだけ笑顔が消える気がする」
「みんなでいるときに、自分だけみんなと目が合わない気がする」
こんな感じでしょうか。
もし誰が見ても分かるぐらいこういう反応をされているのであれば、自分の発した言葉が場にそぐわなかった、あるいは相手を不快にした可能性もあるので、反省する必要はあります。
ただ、他の人に「あの人私にだけ冷たいよね?」と聞いたときに、「え、そう?」という反応をされるのであれば、相手の負の感情を、気づかぬうちに自分自身で捏造している可能性があります。
怖い話を見た後に、木のくぼみやカーテンのしわが人の顔に見えて怖い思いをするという経験をしたことがある方も多いと思いますが、「自分は嫌われている」とか、「自分の話はつまらない」とか、そういった思いを抱きながら話していると、これによく似た現象が起こります。
つまり、相手は全くそんなつもりないのに、自分のイメージのせいで、相手の表情が自分を嫌っているように見えたり、つまらなそうに見えたりしてしまうのです。
<対処法>
相手と自分を置き換えてみてください。
あなたは、自分が発した言葉を人から言われたときに、不快に思いますか?その人を嫌いますか?
きっと多くの人は、自分なら別にそうは思わない、と回答すると思います。
あなたが今話している人も同じです。
そんなに簡単にあなたを嫌うこともないし、否定することもありません。
限りある時間を割いて、あなたの目の前に立ち、あなたと言葉を交わしている以上、その時点で大半受け入れられているようなものなのです。
目の前の人の優しさ、強さを信じてください。
もし目の前の人が、めちゃくちゃ気を遣わないと簡単に人を嫌ってしまうような人なのであれば、無理せず距離をおくべきです。
肩の力を抜いて、相手の反応や感情をフラットな気持ちで受け止め、会話を楽しんでほしいなと思います。
長くなりましたが、以上がタイプ①・②についてのご紹介でした!
次回はタイプ③・④について書きたいと思います。
興味を持ってくださった方は、是非次回もお付き合いください。